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生きると言う事

坂本 雅信  郡山市南

 避難者のつぶやき「ビックパレット」に避難した人たちが足湯にてつぶやいていた一言が一つの本になった「今日生きている、生きてゆく」だ。数々の写真とつぶやき、その一言一ページに涙だった。特に感じたのは六十代の男性「原子炉のカマは冷えてきたけど、俺のカマは煮えたぎっている」。富岡町民の本音かもネ!なんせ我慢してきたよ。ガンバレと言われても、今更ネ、もう限界!! 自衛隊の方々には種々と助けていただき、有難うございました。お風呂、音楽隊等最初に音楽隊の演奏を聴いたとき、なぜか涙がとまらずじまい・・・

本の一ページに姉弟の夕食の写真、暗くなりかけのビックパレット、二人きりの外での食事、十歳と七歳の子供が一つの弁当を食べている一シーン。見るのもつらい。政府や東電はこの現実を把握しているのでしょうか。子供達の笑顔が唯一の救い、子供達を守るのが大人の役目、違いますか。


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