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双葉町の崩壊と浜野部落の消滅

荒木 信行  神奈川県横浜市

 23年一月一日朝6時51分の初日の出、水平線の間からオレンジ色の太陽がゆっくり上ってくる。井戸川町長の挨拶。

3月11日の朝も海へ散歩。静かな海でした。午後、鈴屋で買い物をしている時すごい揺れでした。立っていられなくその場にへたり込みました。すぐ家に戻ると凄いことになっていました。電気温水器は倒れ、さあ、どうやって直すかと話し合っていると、6m超えの津波が来ると。やっている事をやめ着の身着のままでヘルスケアーへ。避難途中、郡山海岸の松の木を見ると、モヤというか霧がかかっていました。ヘルスケアーは凄い人でした。次の日の朝10㎞に逃げてくださいと。川俣から福島へ凄い渋滞であった。川俣からスーパーアリーナ、騎西と渡り鳥のようです。この時から双葉町は全町民全国に避難し無人と化したのです。

双葉海水浴場が人であふれるのはいつの事でしょう。亦、初日の出がみられるのはいつの事でしょう。早くそうなって欲しい。


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